VR.RAIDEN:操作マニュアル:レッスン4:対人戦編

 ここから先は、いわゆるゲームセンターにおける対人戦の攻略です。
 「対人戦」とはいっても、ビギナーや、一応の操作をマスターした程度の初級者&中級者との対戦は、あまりフォローしていません(そういった人を相手にする場合は武器編の汎用戦闘法を活かしてください)。どちらかというと、ある一定以上のレベルに達している人を相手にする場合を想定して書いたつもりです。
 えっと……、ここから先は別のタイミングで書いたものなので、語調が急に「ですます調」に変わっていますが気にしない読んでください。

【対戦をする上で知っておくとちょっとお得ないくつかのテクニック】

【VR別攻略】

●MBV−04−G:VR.TEMJIN

 テムジンは、ライデンにとって非常に戦いにくい相手です。特にテムジンのパワーボムは性能が良く、ライデンの攻撃すべてを相殺してしまうだけでなく、使い勝手も良いために使いこなされると、とんだ苦戦を強いられることになります。
 とはいっても、横ダッシュライフルなどを多用してくるうかつなテムジン(使用率が高いためか、こういう輩も多い)は敵ではありません。ダッシュ攻撃の硬直に前ダッシュバズーカを重ねるだけで勝てます。進行方向にレーザーを置くのも有効です。『バーチャロン』において、うかつな横ダッシュ攻撃などを多用するのは自殺同然の行為、まさに自業自得です。対テムジン戦に限らず、前ダッシュバズーカ攻撃はライデンの攻撃の組立には欠かせない攻撃のひとつなので、念頭において戦いに挑みましょう。
 テムジンの攻撃で恐いのはボムを絡めた連携攻撃。前述したとおり、テムジンのボムの爆風をつきぬける武装はライデンにはないので、注意が必要です。ボムをバリアにして、向こうから単発ライフルやしゃがみライフルを撃ってくるテムジンに対しては、爆風の向こう側が見えないのはお互い様なので、ボムの当たり判定が消えているのを確認しつつレーザーを撃てばいい牽制になります。
 前ダッシュライフル(通称、スパイラルショット)をすれ違いざまに撃ってくるテムジンには、前ダッシュバズーカなどで張り合わないで(競り敗けて転ぶハメになります)、ダッシュキャンセルやジャンプでかわしましょう(ジャンプでかわしたら、実はボムだったというギャグはなしですよ)。硬直にレーザーを狙えるなら、なおベターです。  接近戦でも性能の良いテムジンですが、ビームソードをメインで使ってくるぶんには敵ではありません。落ち着いてジャンプでかわして即キャンセルし、ショルダータックルを当てていきましょう。出の早い「ライフル突き」や「回り込み攻撃」、「近接攻撃キャンセルしゃがみボム」など、多彩な連携で攻めてくるテムジンは多少やっかいです。ライデンは、あらゆる意味で接近戦が強力なので、こちらも「近接攻撃キャンセルしゃがみレーザー」などの連携を取り混ぜて対抗しても充分戦えますが、一旦、接近戦から離脱するのもひとつの手です。ダッシュで離脱する際に、回り込みソードをくらわないように。  問題なのが、逃げ逃げでボムを駆使し、建物の陰から陰へ移動し、出てこないでしゃがみライフルをメインに攻撃してくるテムジン。対戦するステージの地形にもよりますが、苦戦は必至でしょう。しかも、特に対処法はないからタチが悪い。こちらがしびれをきらしてダッシュ攻撃などをしてしまえば、確実に反撃されます。深追いもダメで、くらわなくてもいい攻撃を受けることになるでしょう。こちらが積極的に何もしないで、しゃがみライフルを避け続けていれば全くダメージを受けませんが、これではただの降着状態で、ゲームになりません。結局、バズーカや(しゃがみ)グランドボムで牽制して、同じ土俵にひっぱり出すしかないようです。何とかダッシュ攻撃を誘発してジャンプレーザー(バズーカ)、あるいはおびきだしてレーザー、というのが理想的ですが、さて…(でなければ、コクピットを出て、直接パイロットを攻撃するのが一番かも……?)。
 ちなみにテムジンの特殊技「グライディングラム」は、正面からならレーザーでも落とせます。硬直を狙われたのでなければ、試してみましょう。

●HBV−10−B:VR.DORKAS

 はっきりいってキツイ相手です。中級者相手ならともかく、堅実なドルカスが相手になると、明らかにライデンの分が悪いと断言してしまってさしつかえありません。
 いやなのが立ちファランクスからの連携。これは、ファランクスをどうかわすかがポイントになってきます。素早くダッシュでかわした場合、追い打ちの前ダッシュファイアーボールを、ジャンプしてしまった場合はハンマーに注意すると良いでしょう。ダッシュにしてもジャンプにしても、即キャンセル即行動を心がけてください。できることなら、ドルカスがファランクスを出すような素振りを見せたら、ファランクスの効果範囲外に斜め前ダッシュで逃げてしまうのがベストです。最低でもファランクスの広がり方を感覚的に認識しておく必要アリ、ということです。ただ、同じファランクスでも、ジャンプファランクスやダッシュファランクスに関しては、それほど気を使う必要はないでしょう。
 基本的にはドルカスは細身のバーチャロイドではないですから、ダッシュ攻撃やジャンプ攻撃には横ダッシュレーザーや前ダッシュレーザーがいい感じで当たってくれるはずです。レーザーは、相手の放ってきたハンマーを跳ね返すにも最適なので、使用頻度はふえると思われます。ただし、相手の硬直にあわせて攻撃を当てても、相手があまり転んでくれないので思わぬ反撃には気をつけてください。
 ドルカスは牽制として、通常移動をしながら単発のファイアーボールを連射してくることがありますが、これは機動力の低いドルカスに大ダメージを与えるチャンスです。中距離なら、ドルカスの進行方向に先回りするように通常横移動しつつレーザーを当てていきましょう。ここぞというときに思い切り両トリガーを引くことも大事です。
 また、ドルカスは近接攻撃の出があまり早くないので、一見、接近戦では有利に運べそうですが、なかなかどうしてあなどれない敵です。ドルカスとの接近戦で恐いのが、ジャンプで避けた場合のしゃがみファランクスや、着地を狙ってくるメガスピンハンマー、それから上空からのジャンプハンマー。ドルカスに接近戦を挑まれた場合、ジャンプによる攻防は好ましくないのかも知れません。また、接近戦に固執しすぎると、まともに「いきなり立ちファランクス」をくらってしまう可能性もあります。ドルカスとの接近戦は読み合い重視と覚えておいてください。
 ともかく、ドルカスと対等に戦うためにはライデンの性能を最大限に活用する必要があります。涙を堪えて頑張りましょう。

●SRV−14−A:VR.Fei−Yen

 フェイ・イェンと対戦するにあたって最も好ましい戦闘状況は、255メートル以内の中距離戦です。この距離なら、建物などの遮蔽物に挟まれないかぎりライデンの誇る(一部で嫌われている)しゃがみバズーカの高速追尾弾および爆風を確実にヒットさせることができるからです。したがって、高機動性能を持ったフェイ・イェンを相手にして、いかに中距離を保てるかが、勝敗を分けるポイントとなるわけです。
 もちろん、相手方もそれを充分に理解しているので、フェイ・イェンの攻撃はその機動性と地形とをフルに活かしたものになってくるはずです(逃げ逃げで、遠間からしゃがみハンドビームを撃ってくるだけのフェイ・イェンは問題外です論外です)。
 基本に忠実なフェイ・イェンは、ライデンとは300メートル以上の距離をたもって、歩きハンドビームで牽制しながらスライドしゃがみボウガンビームを狙ってきます。障害物を有効利用(タイムクライシスのように建物の陰から飛び出して射ち、スライドしながら建物の陰に隠れる)しながらのスライド攻撃なので、少々やっかいです。ジグザグにかわしながら、なるべく距離をつめるのがベターといえます。上手く接近できたら迷わずしゃがみバズーカを当てれば良いのですが、ロックオンをはずされないように注意しておいてください。
 ジャンプで離脱された場合には、ジャンプハートビームにも注意すること。
 フェイ・イェンは強敵ですが、ダッシュ攻撃をメインに戦闘を組み立ててくるフェイ・イェンに関しては敵ではないと断言しておきましょう。ダッシュ攻撃後の硬直におきまりの攻撃を加えるだけで勝てます。ただ、ムーンベースなどのステージ端での攻防ではやや状況が変わってきます。ダッシュ攻撃をしたフェイ・イェンがステージの外周に引っ掛かってスライドするために、ダッシュ後の位置にズレが生じてしまうのです。こうなると追撃ダッシュ攻撃を当てるのは難しくなってしまうでしょう。また、フェイ・イェンのダッシュ攻撃は最も長距離の移動をします。横ダッシュレーザーなどで追撃する場合は、ダッシュしてから攻撃トリガーを引くまでのタイミングをやや遅目にするといいようです。
 フェイ・イェンとの接近戦に関しては、かなりの注意が必要です。フェイ・イェンのビームブレード自体のリーチは短いものの、踏み込みの射程距離、出の速さともにあなどれません。確実に回避(ガード)してショルダータックルを加えましょう。

●SAV−07−D:VR.BELGDOR

 なぜか素早い通常横移動時の機動性能と、使い勝手の良いミサイル&ナパーム。ベルグドルの性能は、こと地上戦においてその強さを発揮します。もちろん、そのベルグドル相手に地上戦を余儀なくされるわけです。ライデンとの相性はほぼ互角、ステージによっては思わぬ苦戦を強いられる場合もあります。
 ベルグドルの特徴として、通常横移動が異常なほど速いという点があげられます。2つのレバーを上下に「漕ぐ」という特殊入力をすることによって、ベルグドルはダッシュ顔負けのスピードでフィールド上を駆けめぐることができるのです。この移動方法によってライデンの攻撃の殆どは、ダッシュせずともかわされてしまうわけです。一見スキがなさそうにみえる移動法ですが、ダッシュ攻撃とは違って、ただ漕いでいるだけではベルグドルがこちらを見失ってしまう可能性もあるわけです。相手がこちらの動きを把握しているかどうか、常に気を配りながら、戦闘に取り組めば確実にスキが見えてきます。
 さて、上級者のベルグドルの攻撃で最も注意すべきは着弾の早いナパームです。中距離から回り込むようにナパームを投擲されると、さけるのが非常につらい(友人ベルグドル乗りKWA師匠の談では「ナパーム投擲モーション中にしゃがみバズーカを撃たれるとどうしようもない」だそうです)。また、ナパームを布石にして前ダッシュミサイルを狙ってくる可能性もある(というかベルグドルの基本連携です)ので、ナパームをダッシュでかわした後にそのままダッシュ攻撃にうつるなどもってのほかです。特にライデンのなかでも信用のおけるはずの前ダッシュバズーカも、ベルグドル相手では、前ダッシュミサイルとの相討ちが関の山なので、多用はさけましょう(どちらかといえば、ミサイルを打ち消す、前ダッシュレーザーの方が効果的です)。
 ライデンの装備の中でベルグドル戦において最も有効なのは、なんといってもレーザーでしょう。特にダッシュレーザーは、追尾性能の高いミサイルを打ち消したり、ベルグドルを転倒させたりするのにとても有効です。中間距離から回り込むように横ダッシュレーザーを撃つと、割と当たりやすいので覚えておきましょう。同時にベルグドルを転ばすことができるため、かなり有利に戦っていけるはずです。とはいっても、障害物の多いステージを舞台にした場合、建造物に邪魔される場合も多々あります。ベルグドルがそれら遮蔽物に隠れてしまうと、こちらの有効な行動は限られてきます。その建造物が小さいものなら、片側から単発バズーカやグランドボムで追い立て、反対側におびき出したところをレーザーでしとめるといったことも可能ですが…。まあ、あきらめないで根気よく、をモットーに戦いましょう。
 ここからは余談です。こちらの行動次第ですが、ときおり「もうどうやってもミサイルが避けられない」という場面があります。そんなときは、無理しないで1セット目のミサイルに当たって転んでしまうことをオススメします。理由は簡単で、2セット目のミサイルの方が火力が高いから、です。あきらめろ、という意味ではないですよ。念のため。

●TRV−06k−H:VR.VIPER2

 軽装甲、高機動のバイパーUは、落ち着いてさえいれば、それほど恐い相手ではありません。というのも、250メートル前後の中間距離でのしゃがみバズーカが非常に有効だからです。対フェイ・イェン戦と同じく、いかに中間距離を保ちつつ戦闘を組み立てられるかが、勝敗を分けるポイントの一応の基本となってきます。
 遠距離でチマチマ攻撃してくるだけのバイパーUは、ある意味面倒ですが、驚異的な相手ではありません。念のために、遠間からのホーミングビームやスライドしゃがみ攻撃などを確実に避けていけば、問題ないはずです。遠くから横ダッシュバルカンなんて撃ってこようものなら(初心者以外、そんなことはしてこないと思いますが)確実にレーザーをお見舞いしてあげましょう。こういった消極君は無理に追って距離を詰めようとするととするとかえって苦戦することになります。落ち着いて対処しましょう。
 バイパーUの性能をある程度理解している中級者なら、ジャンプを中心にした戦闘を組み立ててきます。通常移動と歩きバルカンを基本として、ジャンプ回避、ジャンプ攻撃に、前ダッシュホーミングやホーミングビームと7ウェイミサイルの連携、建造物の上からの7ウェイミサイルなどをからめて戦ってくるでしょう。こちらの有効打は、しゃがみバズーカと横ダッシュレーザーです。距離に応じて使い分けてください。
 やっかいなのが、上空にいる画面に映らないバイパーUです。ロックオンさえできてしまえば、対空攻撃(しゃがみバズーカ)などで対処のしようもあるのですが、真上で旋回している敵を無理してロックオンしようすれば手痛いしっぺ返しをくらうことにもなりかねません。ジャンプで捕捉しようとすればホーミングビームを、ダッシュで間合いを取ろうとすればSLCダイブを、真下で着地を待っていれば7ウェイミサイルを、それぞれくらうことになります。しかしこの3択攻撃は、相手にとっても、こちらに行動を読まれる可能性のあるリスクの大きい攻撃ともいえます。また、こちらから相手の攻撃を誘うことも可能なわけです。間合いをとると見せてSLCダイブを誘っておいてから、ジャンプキャンセルでかわしてレーザーで焼く、など……この辺は読み合いが重要ですね。
 また、バイパーUは接近戦において、やっかいな敵といえます。上空からバックをとられて斬られることもしばしば。バイパーUの近接攻撃は、その装甲の薄さからリスキーな攻撃と思われがちですが、それを差し引いても余りある性能を持っているのです。踏み込み間合いはそれほど広くありませんが、リーチが長く、出が早いビームサーベルはかなりやっかいな攻撃です。また、それをジャンプでかわした場合、サーベルキャンセル7ウェイミサイルで撃墜される可能性や、ゼロ距離からのホーミングビームをくらう可能性、あるいはこちらの打撃をジャンプでかわされた直後に例の3択に持ち込まれる可能性などもあるわけです。まあ、こちらの攻撃が当たれば一発昇天なワケですが……。
 冒頭で、「バイパーUと対戦する上でライデン側の有利な間合いは250メートル前後の中間距離である」と書きましたが、上級者のバイパーUが得意とする間合いも中間距離以内であるということを忘れないで、対戦に挑んでください。

●XBV−13−t11:VR.BAL−BAS−BOW

 イロモノ色の強いバル・バス・バウは、どの筐体でも殆ど使用率が最下位の機体です。そのため、対戦する機会は少ないかも知れませんが、玄人好みの性能のためか思わぬ場所で強力なバルバス使いに遭遇することもしばしばあります。しかし、性能の相性的にはライデンの方に分があるようで、そのためバル・バス・バウは空中機動性を存分に活かした消極的な戦い方にならざるを得ないようです。そのために、結果として苦戦してしまうこともありうるでしょう。長期戦に持ち込まれる可能性が非常に高くなります。
 バル・バス・バウの長所は、ジャンプ後の空中制御にすぐれている点と、殆どの武器を相殺してしまうリングレーザー、それからどこまでも追尾してくるフローティングマインの3点です。逆に短所は地上での機動性能に欠けるということと、機体が大きいため攻撃を受けやすいことでしょう。フェイ・イェンやバイパーUと同じく、ライデンのしゃがみバズーカは天敵ともいうべき存在となっています。
 バル・バス・バウの基本戦術の中に、敵の攻撃をジャンプ移動でかわして空中からフローティングマインをバラまくという戦法があります。ライデンにとってこの攻撃はチャンスだと考えてください。。バル・バス・バウが空中でフローティングマインを射出したのを目視してから横ダッシュレーザーをすれば、ちょうどバル・バス・バウの着地の硬直に2発目のレーザーがほぼ確定で決まります。タイミングを外しても、レーザーがマイン消しになってくれるので、まさに一石二鳥です。画面が上向きになったら、いつでも迎撃できるよう、バル・バス・バウを画面内に捕捉することを心がけていてください。
 しばしば、バル・バス・バウは空中でハンドビットを切り離し、ハンドビットからリフレクタービームを発射してきます。リフレクタービームは全部で8発発射されるので、1回のダッシュで回避した気になっていると、手痛いビームの直撃を受けることになります。回避のダッシュはしっかりと2回行なうこと。あるいはハンドビットが空中で切り離されたらバル・バス・バウの着地を狙うように横ダッシュレーザーし、ダッシュ後の硬直をジャンプでキャンセルすれば、なんとか8発目のビームをかわすことができるはずです。しゃがみバズーカを恐れ、ライデンに接近されることを嫌うバルバス使いは、頻繁にリフレクタービームを狙ってくるので、ここぞというときには反撃しましょう。
 ジャンプ攻撃には、着地のスキを狙っていくのが基本です。しかし、バル・バス・バウは、ジャンプ中にレバーを「漕ぐ」ことによって、さらに空中制御性能がアップするので必ずしもこちらの反撃がヒットするとは限りません。それに、相手が着地場所を考慮して、建造物を利用すればもちろんレーザーはヒットしないでしょう。着地にあわせた横ダッシュレーザーは安定した反撃方法ではありますが、完璧ではないということです。
 上級者のバルバス使いは、この「漕ぐ」操作方法と巧みなジャンプキャンセルを交えてこちらを惑わせてきます。遠距離からは大量にフローティングマインを散布し、近づくと反撃しづらい横ダッシュリングレーザーで攻撃してくるでしょう。また、真後ろや近接時の上空など、なかなか気付かないタイミングでハンドビットを切り離すため、読むことが難しく思うように反撃できません。それどころか、慌てているとロックオンすることさえ難しくなってきます。落ち着いて対処しましょう。

●MBV−09−C:VR.APHARMD

 アファームドは、こちらのレーザーに匹敵する破壊力のビームトンファーを持ち、ピカイチの運動性能を誇り、そのくせ装甲はドルカスと同程度、という贅沢なマシンですが、対戦相性からみるとライデンの方がやや有利といった印象を受けます。トンファーを過信するあまり、こちらの的確な対処と反撃に弱いパイロットが多いのが、その理由です。
 近接戦闘はライデンにとっても得意分野であるので、トンファーに固執するアファームド(こちらのレーザー照射範囲を無視して正面から突っ込んでくるような相手は論外)との対戦は比較的、楽です。相手がトンファーのモーションに入ったら、的確にこれをジャンプキャンセルでかわし、レバーを内側に倒したまま左トリガーを引いてショルダータックルを当てましょう。ヒットすれば確実に相手を転ばせることができます。その場合は起き上がりに、回り込み近接打撃キャンセルしゃがみレーザーでも重ねておくのがセオリーでしょうか。その辺は趣味の問題です。もし、タックルがジャンプでかわされたら、そのままキャンセルしゃがみレーザーをつなげるのもひとつの手です。アファームドが反撃しようとジャンプキャンセルした場合、見事にしゃがみレーザーがヒットします。
 また、わざと相手にスキを見せて、背後やサイドからトンファーを誘うという策もあります。その場合は、相手との距離表示に気を配り、画面に表示されていない相手がトンファーの踏み込みに入ったかどうかをチェックしてください。あとは同じようにジャンプキャンセルから反撃すればOKです。
 アファームドと対戦する場合には接近戦にのみ注意していれば良いのか、というとそうでもなく、むしろフィールドを縦横無尽に駆け回る機動戦闘にこそ、ライデンは注意すべきなのではないでしょうか。とはいっても、単なるダッシュ攻撃マニアは例によって例のごとく敵ではありません。的確に追い打ち攻撃を仕掛けましょう。ただし、対テムジン戦同様、パワーボムと前ダッシュショットを駆使した連携には注意が必要です(アファームドのボムが、テムジンのボムより幾分か性能が落ちているのはせめてもの救いです)。
 さて、本題に入ります。アファームドは、どんなに距離が離れていても相手をロックオンしているかぎりトンファー使用時に前方に素早く踏み込みます。その踏み込みをダッシュでキャンセルしダッシュ攻撃につなぎ、攻撃後の硬直をトンファーの踏み込みでキャンセルする、という動作を繰り返せば、アファームドは停止することなくフィールド内を高速で動き続けることができるのです。気を抜いていると機動性の低いライデンでは、アファームドを画面内にとらえることも難しくなってきます。相手が画面内に捕捉できていないことを悟られないようにすることも駆け引きのひとつですが、そうもいっていられません。しかし、相手を捕捉する為だけにダッシュ攻撃やジャンプ攻撃をするのというのは、リスクが大きい選択肢です。できれば、小刻みなジャンプキャンセルで捕捉することをオススメします。また、さりげなく敵のいるほうへ移動し、一見、スキだらけで相手のトンファー射程圏内(139.9メートル以内)に侵入し、トンファーを誘う戦法をもちいることができるならベターです。
 近接戦闘においてライデンはアファームドと互角以上にわたりあえるような書き方をしましたが、上級者との接近戦はそんなに甘いものではありません。彼らは、本命のトンファーを当てるために、出の早いショットガン殴りや回り込み攻撃は勿論のこと、近接攻撃キャンセルしゃがみ攻撃各種、踏み込みキャンセルダッシュ離脱などを絡めて攻撃してきます。翻弄されないよう、こちらも連携を駆使してください(一旦、格闘戦から離脱するという手もあるということも忘れてはいけない)。こちらの近接攻撃の有効な踏み込み間合いの外からトンファーを出され、こちらが避けようものなら反撃する前にキャンセルダッシュで間合いをとって仕切りなおし、というパターンに持ち込まれてはこちらの近接攻撃は意味をなさないでしょう。くれぐれも、ショルダータックルや近距離でのレーザーヒットに固執しないように心がけてくださいね。(攻略協力:アファームド乗りYOM)

●HBV−05−E:VR.RAIDEN

 ライデン乗りにとって、同機種対戦はあまり楽しいものではないのかも知れません。ちょっとでもスキのある行動をとったほうが敗ける、という忍耐合戦になってしまいがちだからです。先にダッシュ攻撃した方が敗け、レーザーを食らった方が敗け、という図式が見事に浮かび上がってきて、いかにライデンの武装に対応型のものが多いかということを思い知らされます。しかし、そうも言っていられません。やはり、「攻め攻め」こそライデンの醍醐味。ここは消極的な考えは一切捨てて、対戦に臨みましょう。さて……。
 対ライデン戦において開幕は重要です。ラウンドスタート時に、ライデンがすべき行動で考えられるのは(「デストラップ」以外で、ですが)、斜め前ダッシュバズーカ、斜め前ダッシュレーザー、しゃがみバズーカ、くらいでしょうか(横ダッシュ攻撃などはあえてパス)。これに、「相手の出方を見る」と、「いきなり立ち(しゃがみ)レーザー」を加えて、だいたい5通りの行動が考えられます。
 いきなりレーザーを発射することは、お互いまず無いと断言してさしつかえないのですが、だからこそ効果的な場合もあります。つまり意表をつく、のです。ただし、これは読まれるとひとたまりもない選択です。次に、開幕でダッシュ攻撃をすることも少々危険です。読まれて一瞬遅くダッシュ攻撃で対応されると相討ちどころか一方的にやられるはめになります。開幕のしゃがみバズーカは、スキも少なく安定してダメージを加えることができます。もし相手がレーザーを発射しても即座にレーザーを撃ち返せば、結果として有利にことが運べるでしょう(それすら読まれたらどうしようもないし、お互いに開幕しゃがみバズーカになってしまうのも、少々気恥ずかしいですが……)。結局、一旦、お互いに距離をとるのが一番無難な選択であることは否めませんが、互いに手の内を知っているからこそ読み合いも楽しいというものです。
 ライデンは通常、単発バズーカの連射で牽制しながら攻撃のチャンスを狙っています。それに対応する場合、横ダッシュキャンセルの往復で回避を繰り返していると、つい相手の発射した牽制レーザーの中に飛び込んでいってしまうことがあります。いつも他人にしていることを、いざ自分がやられてみると大層なさけない気分になるので、レーザーの回避は基本的にジャンプで行なうことをクセにしてください。
 こちらが攻めあぐねているときは相手も同じです。こちらの弱点は相手も知ってます。そんなときには「攻め攻め」の気持ちを忘れずに、突っ込んでいきましょう。考え方を変えれば、ドルカスやテムジンを相手にするときとは違って、ライデンは転ばせやすい相手なのです。できれば相手を転ばせて、起き上がりに「攻め攻め」で攻撃を重ね、慌てさせてまた転ばせればなおグッド。戦闘のペースを掴むことができればライデン戦はもらったも同然です。ポジティブ、ポジティブ……


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