Paldioのメールサービス

各社の通信移動体には必ず文字メッセージ送信機能があり、それが通信文化の一端を担っていることはすでに周知の事実。例に漏れずDoCoMoのPHSにもショートメッセージ系・Eメール系など、複数のメールサービスが存在する。ややこしいし、雑誌等の紹介記事ではいくらかの混同があるようなので、簡単にまとめてみた。

きゃらメール

基本使用料:月額100円
通信費用:送信=10円より(プラン270の場合)/受信=5円
送信→Paldio
受信←Paldio
受信←加入電話など(フリーワード入力)
受信←Eメール

32k Paldio 31xシリーズの発売と同時に始まったメールサービス。センタ経由式で、きゃらメールセンタにメッセージが届くと、端末に通知される。サービス開始当初はカタカナ英数字のみの送信で70文字までだったが、33xシリーズの登場で漢字やひらがなでの送受信が可能になり、最大文字数も210文字まで(漢字かな混じりの場合は105文字まで)となった。また、着信メロディをきゃらメールに添付して送信することも可能となった(きゃらメロディ)。
メッセージの送信方法は単純で、Paldioから送信する以外に、ポケベルフリーワード入力方式で加入電話などから送信することや、Eメール経由で送信することも可能。ユーザ毎に違うきゃらメールセンタ番号が振り分けられるので、注意が必要。
Eメールからの送信は、わりと早い時期から対応してくれた便利な機能で、その場合のEメールアドレスは、
電話番号@cmchuo.nttpnet.ne.jp
となる(cmchuo…旧NTTパーソナル中央・現NTTドコモの場合)。パルディオEメールがプッシュ型のメールでないので、緊急のメールの場合は、きゃらメールを利用するという手もある。サブジェクトおよび送信者情報が端末まで届かないので、メール本文内に差出人の名前を記すのが親切。
2002年10月1日を以って、新規加入受付が終了した。

ちなみにきゃらメロディを利用して、着信メロディを配布するサイトも存在しました(デッドリンク)。→「きゃらメロディ♪ライブラリ

きゃらトーク

基本使用料:無料
通信費用:送信=10円/受信=無料
送信→各社PHS、auデジタル(by エーユー+沖縄セルラー)
受信←各社PHS、auデジタル(by エーユー+沖縄セルラー)

直送式のメールということで、送信先の端末が電波圏内にいるときのみ送信可能。DDIポケットのPメールのPaldio版ともいうべきメールサービス。Pメール、アステルのAメールプラスと互換性がある(auの旧DDIセルラグループ系PDCの「たのしメール」とも送信可能だったが、2003年3月31日を以ってauのPDC方式は停波)。
Pメールにあわせた仕様なので、送信可能文字はカタカナ英数字20文字までと少ない。Paldio同士なら漢字ひらがな混じりの文章も送信可能。その場合は10文字まで。メールアドレスがわからなくても送れるので、意外と重宝することがある。

パルディオEメール

基本使用料:無料
通信費用:送受信ともに7円/10秒
送信→Eメール
受信←Eメール

Paldioで使用可能なEメールサービス。パルディオEメールセンタにメールボックスを作成するとメールアドレスが登録される。メールアドレスは、
電話番号@em.nttpnet.ne.jp
ランダムな英数字@サブドメイン.em.nttpnet.ne.jp
ユーザ名@サブドメイン.em.nttpnet.ne.jp

となる。ユーザ名によるメールアドレスを登録した後も、電話番号のアドレスはアクティブ(迷惑メールの増加により、新規で電話番号のアドレスを取得することは不可能になった)。メールアドレスが長くなってしまうのが少々の難といえば難。
注意したいのはプッシュ型のメールサービスではないという点で、メールを受信するのにメールチェックが必要となる。これは、そもそもパルディオEメールが、旧パルディオネットサーフィン(現mopera)同様、Paldioをパソコンと接続するだけで、インターネットサービスプロバイダを経由せずにメール&ネットサーフィンできるようにするためのサービスであるということに起因する。あくまでEメール対応Paldio(Eメールパルディオ、パルディオ・テラ、スーパーパルディオ、スーパードッチーモ、ブラウザホン)が、端末本体のみでパルディオEメールを受信する機能を搭載しているというだけで、パルディオメ〜ラ〜をインストールしたパソコンや、パルディオEボードを介することで受信することも可能である。そのかわり、Eメール対応Paldioには、定期的にメールをチェックする機能がついているものもある。
2002年10月1日より、着信通知サービスが開始されることになった。
最大送受信文字数(全角)は、旧Eメール対応Paldio/Superドッチーモで1,500文字、641P/641P-IIで2,000文字、P751v/eggyで3,000文字、パルディオEボード経由時には9,000文字、パルディオメ〜ラ〜経由時/633S/642Sは10,000文字である。
添付ファイルは基本的に可能だが、受信できるかどうかは機種の仕様に依存する。

直送メール(パルディオEメール)

基本使用料:無料
通信費用:送信=10円から(データ通信料金)/受信=無料
送信→Eメール対応Paldio
受信←Eメール対応Paldio

パルディオEメールの直送版。Eメールセンタを経由せずに、直接、端末に送信する。送信先の端末が電波圏内にいないと送れない、という意味ではきゃらトークに近い。最大送受信文字数は1,500文字〜10,000文字(機種に依存)。

情報提供サービス

基本使用料:無料
通信費用:データ通信料金

あまり知られていないことだが、621S/622S/631Sには、簡易ブラウザが搭載されており、情報提供サービスを受けることができた。ただし、コンテンツは、画像のダウンロード、天気予報など(冬季は積雪情報も)。2003年4月1日をもってサービス廃止。


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