「電脳戦機バーチャロン オラトリオ・タングラム」では、前作と違って一人用プレイの際のステージ構成が固定ではない(例外はあるが)。従って、前作の攻略で示したような「何面はこんな地形でこんなバーチャロイドが登場するのでこう戦え」というアドバイスは、実質的に不可能である。
ということなので、【ライデンの対AI戦用の汎用的な戦闘方法】を中心に攻略法を示そうと思う。
ステージ進行はいたって簡単。1〜5面の5ステージの地上戦をクリアすると、6面で中ボス「ブラットス」と対戦。7〜9面の3ステージの宇宙戦、10面がボスキャラ「タングラム」との対戦となる。
機体選択&オープニングデモ | ||||
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1面 | フローティングキャリアー | |||
VS アファームドS |
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2〜4面 | アセントコリドー | アバンダンドクォーリー | エアポート | アンダーシープラント |
VS グリスボック |
VS ドルドレイ |
VS バルバドス |
VS フェイ・イェンKn |
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5面 | サンクチュアリ | |||
VS エンジェラン |
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6面 | ディズトーティッドシュライン | |||
VS ブラットス |
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MIND SHIFT BATTLE SYSTEM Ver.5.2 中間デモ | ||||
7〜8面 | ストレージディポウ | パブリックポート | ブランクフランク | |
VS アファームドB |
VS テムジン |
VS サイファー |
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9面 | アンホーリーカテドラル | |||
VS ライデン |
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10面 | 第9プラント/タングラム | |||
VS タングラム |
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エンディング&スタッフロール |
全体的にいえることだが、AIが操るバーチャロイドの動き(ステージ1のバーチャロイドはほとんど動かないが)には、決まったクセがある。AIにはプレイヤーの動きを学習する機能があるので、筐体ごとに微妙に違うものの、「プレイヤーがこう動けば、こう動く」というパターンがだいたい決まっている。だから、AIバーチャロイドの動きのパターンを知ることが大事。対人戦ライクに戦うのでなければ、AIバーチャロイドは【ハメて勝つ】のが基本である。
対AI戦(CPU戦)で有効な攻撃方法の一部を紹介する。以下の方法は対人戦において有効なものもあるが、かけひきが重要な対人戦ではワンパターンにならないように注意が必要である。
相手の攻撃の回避は横方向へのダッシュが基本である。横方向にかわしてから、バーティカルターンで前方向へのダッシュに切り替え、前ダッシュ攻撃につなぐのが一般的な反撃方法で、対AI戦には非常に有効。相手の硬直には前ダッシュバズーカをあわせるのが基本的な戦い方といえる。
よく使う攻撃【横ダッシュ回避→バーティカルターン→前ダッシュ→スライディングバズーカ】
相手の攻撃をジャンプで回避する機会も多い。地上での回避と同様に、ジャンプして空中横ダッシュ、バーティカルターンから空中前ダッシュ攻撃につなぐのも有効。特に、空中からの前ダッシュレーザーは、ダメージこそ低いものの範囲が広くかわしづらいので、非常に便利である。
よく使う攻撃【ジャンプ回避→空中横ダッシュ→バーティカルターン→空中前ダッシュ→ダッシュレーザー】
対人戦では、さまざまなかけひきに有効な左ターボレーザー(LT+CW、通称「電磁ネット」)だが、対AI戦の場合はわりと素直な使い方が有効である。つまり、敵をネットに引っ掛けて強い攻撃を当てる。それだけの用途に使われることが多い。
敵がネットに引っ掛かったら、右ターボバズーカ(RT+RW)を確実に当てていこう。ネットをハーフキャンセルなどで出したなら、直接レーザーで狙える場合もある。
よく使う攻撃【電磁ネット展開→敵捕縛確認→右ターボバズーカ】
6面に登場する中ボスCB-97「ブラットス」はライデンにとって、さほど厳しい相手ではない。他のバーチャロイドで戦う場合と比べると、比較的楽に倒せる相手であるといえる。
まず、ブラットスはバルカンレーザーとスクエアレーザーを交互に撒き散らしながらステージ内を徘徊する。これは、通常横移動で難なくかわすことができるはずである。この間にブラットスに攻撃を加えても、すべて弾かれてしまうので、回避に専念しよう。
しばらくすると、ブラットスはその弱点であるコアをさらけだし、交互に拡散レーザー攻撃を発射する。ここが攻撃のチャンスである。
ブラットスが変形を開始したら、まず右ターボバズーカ(RT+RW)を発射。すかさず、右ターボレーザー(RT+CW)も発射する。その後はひたすらブラットスの周囲を回るように通常横移動をしながら、歩きバズーカを連射しているだけで良い。横移動だけで拡散レーザーをかわすことができるはずだ。また、グランドナパームの爆風で拡散レーザーを消すことも可能である。
ブラットスが再びコアを格納し、鬼のような攻撃を開始したら、旋回横ダッシュで回避しながら、次の変形まで待つ。次の変形が始まったら再び右ターボバズーカと右ターボレーザーを的確にヒットさせられれば、ブラットスは激沈する。
右ターボレーザーをハーフキャンセルで発射すれば、最初の変形でブラットスを倒すことも可能。その場合は、通常横移動でバズーカを撃ちながら、常にCWのエネルギーゲージを気に掛けておくこと。3回目の右ターボレーザーでブラットスは沈む。
AIの操るライデンを撃破すれば、ついに9th PLANT final reactor「タングラム」との戦いに突入する。
気をつけなければならないのは、この第9プラントステージのみ、操作方法が異なっているということ。自機は常に空中に浮遊している感じで、ジャンプ操作で一定距離上昇、しゃがみ操作で一定距離下降する。
上昇 | 下降 |
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ジャンプ操作(←→) | しゃがみ操作(→←) |
この場合の上昇・下降は、タングラムを中心とする軸移動となっており、自動的にターゲットをロックオンする。また、上昇・下降中に攻撃トリガを引くと【上昇・下降攻撃】となる。上下方向に移動しながらのダッシュ攻撃(またはジャンプ攻撃)のようなもので、隙がある。
その他、バーチャロイドにもよるが、各種攻撃がこのステージ専用の攻撃方法になっている点にも注意したい。ライデンの場合は、左トリガ攻撃が通常時から【電磁ボム】になっている点と、特殊技の【全装甲剥離】が使えなくなっているという2点を覚えておくこと。
さて、タングラムは、まず触手を広げながらリングレーザーや低速追尾弾を放ってくる。なるべくなら、旋回横ダッシュや上下移動などでタングラムを視界からはずさないように回避したい。この時点では、攻撃してもほとんどダメージにならないので、回避に専念してさしつかえないだろう。
しばらく回避を続けていると、タングラムは突然「パリーン」と弾けて、目のような赤いマークを露出する。こうなったら、攻撃のチャンスである。タングラムが次の攻撃を開始するのにしばらく時間があるので、右ターボバズーカ(RT+RW)や右ターボレーザー(RT+CW、もちろんハーフキャンセル)でダメージを与えておく。
次にタングラムは、目のようなマークから拡散ビームを3回発射する。この攻撃は、思いの外ダメージが大きいのでしっかり回避すること。3回目の発射から次の攻撃までにも時間があるので、ハーフキャンセルの右ターボレーザーをお見舞いしておこう。
タングラムの赤いマークが青く変化したら注意。次の瞬間には超極太の収束レーザーを照射してくる。これに当たってしまうと殆どのバーチャロイドはひとたまりもない(ライデンは一回なら当たっても平気だが)。このレーザーは、横バーティカルターン前ダッシュや、斜め前ダッシュなどで簡単に回避できるので、回避したら即座に反撃にうつろう。タングラムが初期状態に戻るまでの間は、ハーフキャンセル右ターボレーザーを照射し、エネルギーが充填されるまでの間各種攻撃、エネルギーがたまったら再びハーフキャンセル右ターボレーザーと繰り返していれば良い。
タングラムが初期状態に戻ったら、また回避から繰り返せば、次の変形の時点でタングラムを破壊することが可能である。時間制限の都合上、タングラムは2回までの変形しかありえない。取りこぼしてタイムアウト勝ちになってしまうと、バッドエンディングになってしまうので注意しよう。
ブラットス同様、1回目の変形でタングラムを撃破することも可能である。挑戦してみよう。
なお、タングラムから自機と同型のバーチャロイドが射出され、自機の周囲を公転運動するように画面内をうろつくが、これは全く気にする必要はない。
八面体のVクリスタル(ビッグコア?)にクリスタル質の手足がはえたような形状のバーチャロイドCTV-001「アジム」。一人用でプレイしてくると、敵バーチャロイドを破壊しながら突如乱入してくるのだが、ライデンでプレイしていると何故か遭遇率が低い。実際、対戦などでの使用が可能になるまで、アジムの存在を知らなかったライデン乗りの人も多いだろう(ちなみに、プレイヤーがアジムを使用するには、稼働後3ヶ月以上たった筐体でランダムセレクトに合わせて両トリガを押しながら決定すればいい。ただし、対戦バランスを乱すとのことで、対戦での使用を許可していない場所も多い。注意しよう)。
さておき、アジムが敵AIとして出現する条件は、どうやら自機の回避時間の累積に関係しているようで、敵機の攻撃をかわしながらタイムアウト勝ちなどを繰り返していると出現しやすい。だから、装甲にものをいわせて敵弾の中をくぐり抜けるような戦い方をしていると、アジムと遭遇することはできない(とはいっても、無理に遭遇する必要はないのだけれど)。
シンプルな見た目とは裏腹に、強力な攻撃を数多く持つアジムであるが、所詮はAIがコントロールしているもの。上記の汎用AI攻略法を忘れなければ、特に苦戦することもないだろう。
特に、ライデンの電磁ネットに面白いほどよく引っ掛かってくれるので、各種電磁ネット(なるべくハーフキャンセル)で確実に捕らえつつ、右ターボバズーカやレーザーなどをきっちり当てていこう。アジムの攻撃をしっかりとかわしつつ、ネットで捕らえて大ダメージを与え続けることがポイント。
アジムがその場で高速旋回を始めたら要注意。アジムの特殊技の「自爆」である可能性がある。これはアジムのシールド残値の半分と引き替えに、周囲に大ダメージを与えるという無茶な技である。「自爆」はアジム本体を中心とした半径約300メートル以内のすべての範囲に影響する。くらうとシャレにならないので、距離表示に注意して離脱するように。自爆の範囲外からレーザーを狙うことができるなら、なおベター。
余談だが、アジムは横ダッシュ系の攻撃で、様々な色のカラーボールをばらまくことがある。このカラーボールのうちの紺色のボール(青ではないので注意)のみ、こちらのシールド残値を全て回復させる能力を持っている。つまり、ライデンが特殊技を使用して全装甲を剥離した状態で「回復ボール」をとると、攻撃力、機動力に加えて従来の装甲も取り戻した究極のバーチャロイドが誕生する。精神的に余裕があれば試してみよう。