橘花と朋友の1998年11月


11月1日(日)

 今日から母校の学園祭「橘花祭」である。とは言っても特に用事もないのだが、懐かしい顔に会うために、ちょっとだけ顔を出す。サクライ君、ダイスケ、サトウ、イワキ、NNNさんなどに会う。
 イトウ君やヨモ君は、44プロ(ヤフー)の芝居を観に中野あくとれに行っていることだろうということで、大学に長居は無用とばかりにキャンパスを後にする。明後日には、えんげきぶの公演を観にいく予定。


11月2日(月)

 学園祭の中日、とはいっても世間は平日。だから職場に行く。あたりまえ。
 5日にミーティングの予定が入る。
 今日は弟がうちの大学に行ったらしい。神谷明の講演とか、えんげきぶの芝居などを観て、それなりに満足できたようだ。何しろ彼の在籍している大学には、学園祭がないのだ。いや、かつてはあったらしい(その大学出身の同僚談)のだが、何年か前になくなったらしいのだ。そういえば、弟の通っている高校にも文化祭はなかった。可哀相に…。


11月3日(火)

 学園祭といえば模擬店。模擬店といえば、なんかいろいろの食べ物(曖昧な表現)。じゃがバターに、チョコバナナに、なんかよくわかんないケーキに、ラーメンを食べて烏龍茶で流し込んだら、流石に気分が悪くなる。
 今年のえんげきぶの公演は、脚本こそ既成のものだが、GUCCI君が演出、おがまや嬢が音響という、ある意味とても心配な舞台。だが、特に心配もしないのが僕ら(どんなことでも他人ごとなら気にしない、人呼んで「ひとごとブラザーズ」だ!)である。観るのもやるのも難しい脚本だった。お疲れ様でした。
 学園祭といえば打ち上げの飲み会と相場が決まっているのだが、連れがいたので、どこの打ち上げにも参加せずに大学を出る。
 その後、どういうわけか、イトウ君とボーリングに行こうという話になるが、大学近くの「五反田ボーリングセンター(略してゴタボー)」に行くのも芸がないということで、品川へ行くことにする。たまには品川もイイね。
 ところが、品川のアミューズメントセンターに着いたら、急遽、ビリヤードをすることになってしまった。ビリヤードなんて久しぶりだ。ホシノ君は、今の今までビリヤードをしたことがないと言っていたが、なかなかどうして上手かった。
 あとはオラタン三昧。じっくり身内対戦ができて嬉しかった。イトウ氏はいつのまに、こんなに上達したのだろう。


11月4日(水)

 こまつ嬢からメールが届く。重くてダウンロードに時間がかかるなぁ、と思っていたらポケモン関連の圧縮ファイルが添付されていた。どうも。
 西口スポランには最近、閉店間際にしか滑り込めない。風営法を疎ましく思うこの頃である。


11月5日(木)

 今日は三鷹にあるアニメスタジオへ打ち合せに。細かい打ち合せに入れると思い込んでいたら、単なる顔合わせだったようだ。打ち合せとは別口で、新しい仕事が入りそうな予感も。
 帰りはなぜか井ノ頭公園を抜けて吉祥寺から戻る。マクドナルドで、新メニューの「マックイタリアーノ」を食べた。これもありか。


11月6日(金)

 今日は角川へ打ち合せに。勝手知ったる飯田橋…のつもりで歩いていたのだが、ちょっと彷徨ってしまった。打ち合せ関係は、それだけで仕事をした気になるのだが、打ち合せをしている間、仕事は停滞している。でも、打ち合せをしないと仕事が進まない。
 あとは、来週の名古屋への打ち合せか…。名古屋は遠いなぁ。


11月7日(土)

 どこにも出掛ける予定がなかったのだが、どうしようかと考えた結果、「横浜ジョイポリス」へ行くことにする。新宿やお台場のジョイポリスは行ったことがあるのだが、元祖ジョイポリスは、今まで行ったことがなかったんだよね。機会はあったのに。
 と、いうわけで思い立ったがなんとやら。関内へ脚を運ぶ。横浜スタジアム、中華街、山下公園を抜けて「横浜ジョイポリス」へ。
 新宿などとはまた違った雰囲気のジョイポリスだった。コンセプトが絞りこめていない感じ。でも、なんであんなにすいていたんだろう。車でアクセスしやすいかわりに、駅からちょっと遠めなのがネックなのかもしれない。


11月8日(日)

 今日も予定はないので、武蔵小山をぶらぶらして暮らす。服を買ったり、こまつ嬢御推薦のドイツワイン(白)「ツェラー・シュヴァルツ・カッツ」を買ったり、ゲームセンターのプライズのぬいぐるみを取ったり。ようやくピカチュウのクリスマスバージョンのぬいぐるみが取れたので、ひと安心。
 来週あたり、電波少年の「朋友」がゴールしそうな感じ。


11月10日(火)

 自宅で作業するつもりだったが、急遽、出社することになり、同僚と打ち合せ。
 何故かホシノ君は、「ザ・コンビニ」の体験版に(あとビリヤードのゲームの体験版にも)ハマっているらしい。購入を考えているようだが。


11月11日(水)

 明け方に寝たばかりだというのに、9時半頃、家の外の道路工事の音で叩き起こされる。せめて正午くらいからにしてほしい。というより日本中の道路工事をやめてほしい。そんな気持ちでいっぱいになる。

 仕事的に見ておかなければならない番組を見逃していたので、弟の家へ(録画してもらっているのだ)。即座に見て即座に戻る。んで、ついでに「サンパギータ」を借りる。
 劇団の方の稽古場に顔を出そうと思ったのだが、時間的に間に合わなかった。残念。


11月12日(木)

 名古屋の開発会社へ打ち合せのために出張。イキナリ、同行するはずの人が新幹線に乗り遅れる(指定席だった)というアクシデントがあるも、とりあえず現地で落ち合わせることに。前日、ロクに寝ていなかったため、新幹線のなかで小一時間ほど寝てしまったらしい。たけうちにとっては車両内で眠るなんて極めて異例の事態である。
 日帰りの出張なので、せっかく名古屋へ来ても、何もできないのでもどかしい。唯一、できたことは「名古屋でコーヒーを注文すると一品(たとえばピーナッツとかスナック菓子とか)ついてくるらしい」という伝説の真偽を確かめるに喫茶店に入ったこと。かくして、伝説は立証されたのだった。
 帰りはひかりの指定席がとれなかったので、仕方なく自由席で帰ることにする(もちろん、座席があるハズもなく…)。
 東京に戻ってきてから「ダンスダンスレボリューション」に挑戦。ただでさえ疲れていたのに、さらにバテる。連続で3回プレイしたら、流石に力尽きてしまった。
 「サンパギータ」とりあえず、グッドエンドでクリア。まあまあかな?


11月13日(金)

 昨日の今日でダラダラ。今日は、社内のちょっとした異動による席替え。機材を別の部屋に移したり、TAをつなぎなおしたり。なので、ちょっと仕事にはならない。
 ゲームセンターのプライズ商品に「オラタン」のマウスパッドを発見。だが、何度挑戦しても取れなかった。残念。


11月14日(土)

 何故か上野動物園に脚を運んだ。目黒から上野までは190円だが、新宿経由の定期券を使用して乗越しすると160円(代々木駅からの扱い)になる。安くなるのは嬉しいのだが、代々木〜上野間と目黒〜上野間の料金差に何となく納得がいかない。肝心の動物園の方は、熊猫と海驢と象と猿山を見られたので満足。そういえば、上野動物園には虎はいれども獅子はいない。熊猫で有名な上野だけど、それはそれで珍しいよね。動物園を出たあとは、上野の「パセラ」に寄って「オラタン」を1回プレイ。うちのライデンはスペシネフに勝ったが、テムジンに撃墜された。
 さて、いつもならあてどもなく夜中までふらふらしているところだが、今日は「電波少年」の「朋友アフリカヨーロッパ大陸縦断ヒッチハイク」のスペシャル番組を見るために一旦、アパートへ帰る。無事、彼らのゴールを見届けてから、再び出掛ける。
 新宿ジョイポリスで、ドリームキャストに触れることができた。とはいっても、肝心の「ソニックアドベンチャー」はデモのみの展示で、プレイアブルなソフトは「ペンペントライアスロン」だけだったので、ちょっと悲しかった。ドリームキャスト本体は、想像していたよりずっと小さくてコンパクト。見た目の印象は、いい感じである。


11月15日(日)

 今日は特に誰との約束もないし、ホシノ君もバイトなので、日中はヒマだった。
 夜になってからイトウ氏を捕まえ、五反田バトルアレイで「オラタン」。ヨモ君にも連絡をしたのだが、なかなか捕まらない。それもそのハズ、PHSを自宅に置き忘れていたのだそうだ。五反田のモスバーガーで待つこと1時間。ようやくヨモ君の登場である。彼から年末の公演のチラシをもらおうと思っていたのだが、手持ちが少ないということで、たまたま持っていたイトウさんから1枚もらう(後日、大量にもらえるのだろうけど、とりあえず劇団のサイトに情報をアップロードするために必要だったのだ)。
 イトウさんは、ちょっとブルー入ってるような様子だった。公演を前にしてプレッシャーを感じているのかも(マリッジブルーみたいなものだろうか?)。あるいは、プライベートで何かあったのかも知れないが…まあ、いいや。
 バイトからあがったホシノ君も加えて、五反田のアムネットで「DDR(ダンスダンスレボリューション)」を。同じパートでもプレイヤーによってステップのクセが違うのが面白い。ノーマルモードなら、だいぶこなせるようになってきた。この調子で上達を目指そう!


11月20日(金)

 うちの会社が担当している脱衣系アーケードゲーム(麻雀ではないのだ)の声録のために大久保のスタジオ・タバックへ。声を担当してくれるのは、青二プロダクションのコたちだったが、殆どが新人だった(と思う)ので、よくは知らない。唯一、メインの役だった鈴木砂織という方だけは、それなりに知られているらしい。そういえば、知ってる声でした。もう少し、詳しくならないといかんな。
 それにしても、今やゲームと声とは切っても切れない関係なのだが、開発と声優との接点は非常に少ない、と改めて感じる。開発は短くて半年、長ければ2年以上、ひとつのゲームに携わることが多い。一方、声優の方々は、ストーリーのあるロールプレイングゲームなどでも、その日のうちにストーリーとキャラクタの資料を与えられて、ぶっつけで演じることが多い。やぱり、ひとつのゲームを間に挟んだとき、両者には言い知れないギャップがあるのだ。
 まあ、これからの若い声優サンたちには、ガンガン野望に燃えてもらいたいと思う。


11月21日(土)

 今日の劇団の稽古場は、目黒区の向原住区センター。芝居の稽古には、こういった区の公共施設を使用することが多いのだ。実は、この住区センターは僕の住んでいるアパートのすぐ近くなので、今回は稽古を見学させてもらうことにした。
 公演まであとひと月だが、すでに脚本は完成しているし、キャストもそろっている。春の公演に比べれば、(必ずしもそうとはいえないかもしれないが)順調な段取りといえる。この調子で頑張ってほしい。
 ところで、今回の主人公役を努めるスター(イトウ)君だが、どうにもヒロイン役の宮内さんを抱きしめるシーンで躊躇してしまい、ビシっときまらない。一瞬のためらいがすべてを台無しにすることもあるのだ。純でシャイなイトウ君には悪いが、早く慣れてほしいと思うたけうちだった。


11月22日(日)

 ヒッチハイクでアフリカ・ヨーロッパを縦断した「朋友」。その帰朝報告会(を兼ねた公開収録)が、舞浜は「東京NKホール」で行なわれた。一般参加のハガキ応募に当選したので、ホシノ君と一緒に舞浜まで駆け付けた。ハガキの総数は12万通をこえていたらしく、そのうち当選したのはたったの3千通(6千名)だったそうなので、とてもラッキーだったといえる。今年のアタマに渋谷ラママに行けなかったのが残念だったが、今回は当選して良かった。
 18時半に舞浜駅集合という指令を律儀に守り、シャトルバスに乗せられてNKホールへ。舞浜駅前は、ディズニーランドの客も合わせてすごい人・人・人だった。かわいそうだったのは19時集合の人たちで、バスに乗るまで雨の中をずっと待たされていた。
 NKホールに到着してすぐにハガキを入場チケットと交換したのだが、そこから先がヒマだった。ホールの入場が20時からで、番組収録は21時半からなのだ。3時間近くもホテルの敷地内でヒマをもてあますことになる。
 ちなみに、放映は即日23時からなので、編集なしのほぼ生放送的進行だった。入場をすませ、「ビビる」の前説が終わるといよいよ「朋友」こと伊藤高史&謝昭仁の到着。彼らはゴールの時と同じくラピッシュの民族衣装姿で登場。やっぱり、ナマで観られると感動するね。流石に観客席には女の子の方が多くて、場内は黄色い歓声で完全に埋め尽くされていた。伊藤君は律儀だが大声を張り上げるのが好きみたい。昭仁は無理に日本語を話そうとするので支離滅裂だった。英語でいいのに。
 さて、肝心の帰朝報告会だが、どんな内容だったのかまでは、わざわざここに記さなくてもTVで放映したとおりと書けばOKだろう。敢えて記すなら、収録後に伊藤氏のバースデー(昨日)を皆で祝ったということ、かな。
 帰りは道が渋滞しているということでバスには乗らずに徒歩で舞浜駅まで戻った。潮風がすごく寒かった。帰りの電車は案の定、満員だった。楽しかったが、とても疲れた。


11月23日(月)

 連休3日目。昨日の疲れも何のその。今日は珍しく早起きして新宿へ。
 というのも、ドルドレイ組が主催するオラタンの大会「サイバーウォーズ」へ一般参加するためだ。西口スポーツランドは、朝っぱらから予想以上の人だかり。結果は、すぐに負けてしまった。最後まで観戦していても良かったのだが、腹も減っていたので、すぐに立ち去る。というわけで、結果はわからないのだ。
 いつもは午後(夕方近く)から起動する我々だが、今日は早い時間から新宿へ出てきたので、あちこち散歩する。それでも時間が充分に余る。普通の昼型の人間の感覚をちょっとだけ取り戻したような気がした。


11月25日(水)

 給料日。
 身体の調子が昨日からすぐれない。先週末に同行した同僚が風邪だったのと、連休の無理がたたったのかもしれない。
 今日が給料日でなかったら、欠勤しているところだ。しかも、今日予定されていた打ち合せは先方の都合でキャンセルになる。
 明日は休もうと思う。


11月26日(木)

 風邪のため、欠勤。熱があり、喉が非常に痛い。ノド飴消費率が高い。
 でも、夕方、出掛ける。父が出張で東京に出てきており、一緒に新宿で食事する予定だったからだ。父、弟と3人で食事。風邪さえひいてなければよかったのだけど…。
 明日になればすこしは楽になるだろうか。とりあえず、寝よう。


11月29日(日)

 結局、風邪をこじらせて金曜も会社を休んでしまった。昨日も熱が下がらなかった。今日はようやく平熱。まだノドは痛いし、ちょっとでも身体を動かすと、すぐに息があがってしまう。
 今回の風邪はノドにくるので(昨日なんて声が出なかった)、その間、芝居の稽古の方にも顔を出せなかった。この時期に役者に風邪をうつしてしまったらシャレじゃすまないからね。稽古中の写真をアップしようと思っていたのに、未だに実行不可。
 さて、僕が風邪でうだうだしているうちに、世間ではドリームキャストが発売されたみたいだ。売れ行きは好調なのだろうか。気になる。ニュース番組での取り扱われ方やコメントじゃ、いまいち要領を得ない(というより的を射ていない)。何度もいうようだが、市場の流れを知らん奴が、ニュース番組でコメントするってのは滑稽だ。
 ここ数日、例の専務はあちこちのTV番組に出ていたみたいだけど。売れるといいね、と心から(やさしい気持ちで)思います。
 実家から米などの救援物資が届く。感謝。


11月30日(月)

 ようやく熱は下がったので、一応、事務所に顔を出す。でも、咳も痰も止まったわけではないし、アタマもボーっとする。もうちょっと休んだ方がいいみたい。帰りに雨は降るし、最悪なのだ。


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